男性ホルモンのテストステロンが多い人は浮気しやすい:科学的根拠

雑学、心理学

男らしいくて精悍な人は男性ホルモンが多そうですよね。

以前テストステロンの高い人は嘘を付きにくいという論文を紹介しました。
しかし、テストステロンが高いと、どうやら不倫や浮気はしてしますようです。
嘘はつけないので、男の浮気がすぐばれるのもこの一連の反応なのかもしれません。

今回は男性ホルモンであるテストステロンと不倫を調べた論文を紹介します。

人が不倫をする原因の一つにテストステロンが関わっていることが徐々にあきらかになっています。
男性は女性よりもテストステロンレベルが平均6倍高く、女性よりもかなり高い浮気率を示していることを考えると、テストステロンレベルの高さは、不倫や不貞、浮気に関連した生物学的パラメータになる可能性があるかもしれません。

この記事ではテストステロンが高いと浮気しやすく、さらにその原因まで詳しく解説し分かる内容となっています。

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不倫と男性ホルモンの量を調べた研究

2019年にBiological Psychology誌から出版されたドイツドレスデン工科大学の研究です。

対象者

平均58歳の男性224名を対象としました。

対象者には交際の特徴や不倫・浮気に関するアンケート調査を実施しました。
また、テストステロンを得るために唾液サンプルを採取しました。

37.5%が不倫をしていてテストステロンが高かった!

37.5%の男性が現在の関係で不貞行為をしたことがあると答えました。

浮気の頻度とテストステロン値との間に有意な正の相関があり、小から中程度の効果を認めました。d = .28
✔アルコール摂取とうつ病も有意な予測因子でした。

つまりアルコールをよく飲む人やうつ傾向でテストステロンが高い人は浮気をしている割合が高かったようです。

不倫とテストステロンの関係はイタリアフィレンツェ大学の2009年の2592人の男性を対象にした研究でも同じことが分かっています。(1)
今回はこの研究を後押しする形となり、テストステロンが高い人は浮気をしやすいという因果関係を強く支持するものとなりました。

 

テストステロン値が高いとなぜ浮気や不倫をしやすくなるのか?

理由は4つあります

①テストステロンが高いと性欲≒生殖の欲求が高まる
先行研究では性欲のホルモンと言われる通りテストステロンには性欲≒生殖をしたいという欲求が高くなることが明らかになっています。これは昔から言われていることですよね。研究者もこのことを一つの要因として述べています。

②テストステロン値が高い男性は魅力が高まるから
テストステロン値が高い男性は、短期的な交際相手の判断において女性からより魅力的に感じられることが近年明らかになっています。
テストステロンレベル高いと、魅惑性やナルシシズムが高まり演技的な振る舞いをしやすくなると言われます。
つまりロマンチストになるためさらに魅力的な男性に見えるようになります。
つまりモテる男になるため不倫や浮気の機会が増えるようです。皮肉な結果ですね

③テストステロンが高いと出世しやすく社会的地位が高い(権力者になりやすい)
研究者はテストステロンレベルの上昇と地位の上昇との関連性があり、社会経済的地位(例えば、仕事の地位、収入)によって媒介されている可能性があると述べいます。
専門職における権力の上昇が男女ともに不倫と関連していることが近年分かってきているようです。

つまりテストステロン値が高いことで魅力が高まり+モテ行動➡出世➡権力も持つ➡さらにモテル+生殖欲求が高い➡浮気や不倫する。という図式が考えられるようです。

テストステロンが高いと魅力的にな人になる一方でその結果浮気や不倫をしやすくなるとはテストステロンは諸刃の剣ですね。

④夫婦の関係や夫婦満足度が悪化している。

今回の研究では浮気男性は誠実な浮気をしない男性に比べ性機能に問題を抱えている割合が高いことが分かっています。夫婦満足度と親密性は両方とも、男性の性機能障害に対する重要な保護因子であることが示されています。

不倫や浮気した男性は不貞行為を行う前に、より大きな人間関係(夫婦関係)の苦痛を経験していた可能性があり、それが夫婦満足度や親密性を低下させていると考えられます。そのため、他の場所で満足を得たいという衝動が高まる可能性があります。
加えて恋人を探している男性は、そうでない男性に比べテストステロン値が高いという先行研究があります。

つまり夫婦関係の悪化➡不倫や浮気で満たされたい➡相手を探す➡テストステロンが上がるというパターンも考えられるそうです。

夫婦関係というのも非常に重要な要素なのかもしれませんね。

 

まとめ

✔浮気男性はテストステロンが高い。

✔高いテストステロン値に加えてアルコールをよく飲みうつ傾向の人はさらに浮気しやすい

✔テストステロンは性欲を高め魅力的にする。モテるため浮気しやすい環境になる

✔夫婦・恋人関係の悪化がテストステロンを高め、結果浮気を招く可能性がある。

いかがでしたでしょうか?
テストステロンは男性らしさを引き立たせ、魅力的にしてくれるホルモンですが、浮気しやすい傾向にあるようです。テストステロンが多いと感じる男性は自分の傾向を把握した上でより強い意思と道徳的な行動が求められそうです。

また、不倫している人は夫婦関係の満足度も低いことが分かっています。これは不倫して関係が悪くなったのか、関係が悪いから不倫したのかどちらも当てはまると思います。

ですが、不倫するくらいなら別れてから付き合う方が精神的にも道徳的にも良いと思いますね。

テストステロンが高いと嘘をつきにくいという論文は下記で詳しく書いています。よかった読んでくださいね。男性の浮気がすぐばれるのも嘘をつけないのに不倫するからかもしれませんね。

ちなみに浮気をする人は男女関係なく繰り返しますので治すことは難しい問題です。以下の記事に詳しく書いていますので良かったら読んでくださいね。

引用論文

Klimas, C., Ehlert, U., Lacker, T. J., Waldvogel, P., & Walther, A. (2019). Higher testosterone levels are associated with unfaithful behavior in men. Biological psychology, 146, 107730.

(1)Fisher, A. D., Corona, G., Bandini, E., Mannucci, E., Lotti, F., Boddi, V., … & Maggi, M. (2009). Psychobiological correlates of extramarital affairs and differences between stable and occasional infidelity among men with sexual dysfunctions. The journal of sexual medicine, 6(3), 866-875.

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