夜泣きを放置!悪影響は?ネントレの科学的根拠!夜泣きの赤ちゃんを放置する「Cry it Out(クライアウト)」

【0歳〜3歳】乳幼児

赤ちゃんの夜泣きの対策、いわゆるねんトレの科学的根拠やエビデンスについて説明します。

我が家も一人目の時には夜泣きには悩まされた時期があります。とても辛いですよね。
最近、夜泣きの対応について興味深い方法があることを知りましたのでシェアします。

これから子どもにねんねトレーニングを始めようとする人にオススメの内容です。

結論はクライアウトはお母さんのストレスが減り、子どもには悪影響はありません。

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赤ちゃんの夜泣きの対策はどうすべき?

私も子どもを授かった当初は、夜泣きが始まったら即抱きあげて対応していました。

でもこれって親も疲弊するんですよね。

また2018年の母親へのアンケート研究によると子どもの夜泣きに親がすぐに対応すると、子どもの夜泣きが増加する(1)という恐ろしい研究もあります。

特にオムツやおなかが空いた時ではなく、ただ泣いているだけの時に抱きあげて、あやしても母親の応答性が増加し、赤ちゃんの泣くという行動を減らすことができないようです。むしろ増やしてしまうのです。

また、睡眠に問題のある乳児は体罰を受ける可能性が高く、母親はストレスフルでうつ病を発症するリスクが2倍高いといわれています。ストレス、うつ病の親は、赤ちゃんを傷つけることを考えていると報告する割合が高いと言われています。(2)

赤ちゃんの夜泣きトラブルとそれに伴う親のストレスは大変な問題であると思います。

そこで、効果的で解決可能な方法として赤ちゃんの夜泣きを徐々に放置する、Cry it Outというネントレ方法が注目されています。

Cry it Outとは?

Cry it Outとは赤ちゃんを段階的に「泣かせっぱなし」=放置にすることです。

Cry it Outとは少し違いますが、アメリカ小児学会も赤ちゃんが泣いて辛い場合は10‐15分程度何もしないで様子をみるように推奨しています。自分が落ち着くまで抱き上げないで様子を見ながら放置でも良いようです。(4)

赤ちゃんは意外と放置しても大丈夫みたいですね。それよりも赤ちゃんの面倒をみる親の状態が大事だと考えられます。

研究者は泣いている赤ちゃんをそのままにすることは親の怠慢を反映しているのではなく、乳児が泣くことを調節する方法を学ぶのを助けるよ(3)と述べています。
つまり乳児も泣くことをトレーニングする=セルフコントロールさせる必要があるのです。

ネントレはいつから始めて良いの?

やり方はいろいろ方法があるようですが、2016年の研究でも用いられた方法をお伝えします。(2)
Cry it Out自体は生まれてすぐでも始めても良いそうですが3ヵ月くらいから始める人が多いようです。個人的に産後1ヶ月くらいからで良いと思います。

Cry it Outの方法は?

親とは別の部屋に赤ちゃんを寝かせ、1分以内に部屋を出ます。

赤ちゃんが泣いたら決められた時間まではそのままにしておき、時間が来たら赤ちゃんの様子を見に行きます。

子どもに優しく声かけながらも、抱き上げたり、電気をつけたりすることは避けます。オムツや授乳の要因で泣いていないか確認(1~2分程度で)します。

✔そして、また部屋を出ます。これを決められた間隔で赤ちゃんが寝るまで続けます。

開始1日目の夜泣き1回目は2分間経ったら様子を見に行き、確認して泣いてても引き返します。

そして2回目は4分間待ちます、3回目は6分間、それ以降の回数はずっと6分間の間隔で行います。

2日目:1回目は3分間、2回目は5分間、3回目以降は7分間

3日目以降:だんだん長くなっていく
7日間のスケジュールで行います。下の図参照

 

以上のような方法でします。
時間の設定などは大まかでも良いと思います。大事なのは繰り返してどんどん間隔をあけ寝るまで続けていくことです。お気づきかと思いますがかなり長い時間赤ちゃんを泣かせたままにします。この放置というか(時々確認している)経過を見ることで赤ちゃん自身が自分を落ち着かせる方法を取得します。初めは辛いですが、、、その後夜泣きはだんだん減ってきますのでやる場合は遂行しましょう。

サイレントベビーなどクライアウトに悪影響はある?

夜泣きしている乳児の様子は見るけど、放っておくのには罪悪感や勇気がいる事だと思います。
そして、赤ちゃんの成長や発達などに悪影響が無いか心配になりますよね。そこで効果や悪影響、長期的な影響を調べた研究がいくつかありました。

クライアウト(Cry it out)の効果、メリット

2016年に43 人(平均10ヵ月)の乳児にCry it Outを行う場合と行わない場合で比較しました。(2)
3ヵ月に及ぶ調査で分かったこと

Cry it Outの効果✔赤ちゃんの寝つきをよくする。
目覚める回数が減少した。
✔赤ちゃんのコルチゾール量は小から中程度低下しました。
(これはストレスの指標で減少すると受けているストレスが少ないことが推察されます)
✔母親のストレスが減少した。特に開始後1か月。
✔赤ちゃんの感情や問題行動などは変わりませんでした。
親子の愛着も変わりはありませんでした。

以上のような効果がありました。

放置するネントレをしてもサイレントベイビーにはならないという結果

サイレントベビーとは?

赤ちゃんがなにかを訴えて泣いているのに母親がすぐに対応しないと、なにも要求しない子になってしまうというあれです。これは小児科用語集や児童青年精神医学用語集に載っているような医学用語ではなく、1990年に小児科医の柳澤慧氏が考案し著書で発表した言葉です。
引用サイト:「サイレント・ベビー」の真実

上記のような定義のようで母親がすぐに対応しないとなにも要求しない子になるといった事象を表すようです。医学用語・学術用語ではなく日本の独自の造語なので、サイレントベビーとネントレに関する研究自体は少ないですが、Cry it outの悪影響を調べた研究はいくつかあります。

2020年の研究で178人の赤ちゃんを対象にCry it Outの18ヶ月までの長期的な影響の研究もされました。(3)

Cry it Outの長期的(18ヶ月)な影響✔子どもの行動や発達に悪影響はなかった。
✔母親との愛着にも影響がなかった。

以上のことが分かりました。

さらに、

✔乳児期の最初の6ヶ月間にCry it Outをしても、泣いている時間や頻度は増えませんでした。

✔むしろ、産後からCry it Outを行うと、3ヶ月のときに泣く頻度が少なくなったのがわかりました。

✔また、産後3ヵ月目からCry it Outを頻回にすると泣いている時間が減少しました。

また、少し古いですが2012年に173人の子どもを対象にした5年間に及ぶ影響の調査をした研究でも、子どもの発達や行動などに悪影響はなく、親子の関係にも問題がありませんでした。(5)

これらの結果が示すようにサイレントベビーのような悪影響はありませんでした。
しかしサイレントベビーは存在しないと断言することは難しいのです。それは死後の世界が存在しないことを証明できないくらい難しいです。逆に存在することも断言できません。

科学の力はその程度だと考えると良いでしょう。
結局は皆さんそれぞれの信じるものが良いでしょう。

過去の研究ではサイレントベビーは無さそうというのが今の現代科学の見解です。

ですが、サイレントベビーの言葉を使い頑張っている親に赤ちゃんに悪影響があるからと良心に鞭を打って無理をさせることは個人的には好ましくない用語だと思います。

こちらの小児科医の先生の記事はとても面白いのでサイレントベビーについて知りたい、悩んでいる方は良かった読んでみてくださいね。
「サイレント・ベビー」の真実

他のねんトレや夜泣き対策を紹介!

今回紹介した以外のねんトレや併用技も紹介します。

寝る時間の調節法:Bedtime fading

今回紹介した論文(2)でもう一つ効果があり、Cry it Outと併用することで相乗効果があるかもしれないという方法があります。
この方法はCry it Outと似たような効果がありました。

寝る時間の調節法(Bedtime fadingというそうです)

やり方は以下の通りです。

寝る時間の調節法:Bedtime fading
1. まず乳児の起床時間を決め、毎日その時間に起こします。
2.赤ちゃんを入眠させる時間も設定します。(21時とか何時でも良いです。)
3. 乳児が眠るまでの時間が15分を超えた場合は、翌日の就寝時間を30分遅らせる。
4. 眠るまでの時間が15分未満になった場合は、翌日の就寝時間を30分早める。
5. このプロセスは、眠るまでの時間が15分未満になるまで続ける。

Cry it Outと併用できるのでお勧めだそうです。こちらも試してみると良いかもしれません。

お父さんが夜泣きに対応する

2020年に出版された研究でお父さんが夜泣きに対応すると、赤ちゃんの夜泣きの頻度が減るというものです。詳しくは下記の記事で説明していますので、是非ご一読ください。

トイトレのECをする

2020年の研究ではトイレトレーニングのECが赤ちゃんの泣く回数や時間を減らす可能性があることが報告されました。トイトレの早期開始は沢山のメリットがあるので是非取り入れたいですね。

子守歌を歌う

2015年にInfancy誌に発表された研究です。子守歌を歌うと赤ちゃんがリラックスすることが研究で分かっています。こちらもネントレと併用して使えるかもしれません。詳しくは下記の記事に書いてあります。

以上です。上手く併用するとより効果的だと思います。

まとめ

Cry it Outのこれまでの研究を眺めると、、、

✔長期的にも子どもの発達に悪影響はなさそう。

✔子どものセルフコントロールがついて夜泣きの時間が減る。

✔親のストレス軽減や疲労回復に役立つ手法である。

実際に0歳児にパートナーと交互に数週間行った実感として、子どもの泣く回数は非常に減ったと感じました。自分の睡眠もとれるようになったと思います。
子どもと一緒の部屋で寝る派だったので少し寂しいですが、夜泣きが落ち着いたらまた同じ部屋で寝ようと思います。

Cry it Outというねんとれ、みなさんも試してみてはいかがでしょうか?

他にも赤ちゃんの子育てに関する記事を書いています。良かったら読んでくださいね。

引用論文

(1)Galbally, M., Watson, S. J., Teti, D., & Lewis, A. J. (2018). Perinatal maternal depression,
antidepressant use and infant sleep outcomes: Exploring cross-lagged associations in
a pregnancy cohort study. J Affect Disord, 238, 218-225.
doi:10.1016/j.jad.2018.05.025

(2)Gradisar, M., Jackson, K., Spurrier, N. J., Gibson, J., Whitham, J., et at al. (2016). Behavioral interventions for infant sleep problems: a randomized controlled trial. Pediatrics, 137(6).

(3)Bilgin, A., & Wolke, D. (2020). Parental use of ‘cry it out’in infants: no adverse effects on attachment and behavioural development at 18 months. Journal of Child Psychology and Psychiatry, 61(11), 1184-1193.

(4)米国小児科学会 How to Calm a Fussy Baby: Tips for Parents & Caregivers

(5)Price, A. M., Wake, M., Ukoumunne, O. C., & Hiscock, H. (2012). Five-year follow-up of harms and benefits of behavioral infant sleep intervention: randomized trial. Pediatrics130(4), 643-651.

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