今回はTwitterやフェイスブック、InstagramなどのSNSが子供に与える影響を紹介します。
インフルエンサーが協力した子どもと食べ物の影響の研究
Social Media Influencer Marketing and Children’s Food Intake: A Randomized Trial.
2019年のイギリスの研究です
これまでの研究では、健康に悪い食べ物でも芸能人やテレビの広告をすると子どもたちの摂取量を増加させることがわかっています。
英国の子供たちは 8〜11歳の子供の約93%がYouTubeにアクセスし、18%がソーシャルメディアのアカウントを持っているようです。そして以前の調査に比べて増加しているようです。
12〜15歳の子どもでは、99%がインターネットを利用し89%がYouTubeを使用しています。
また69%がSNSのアカウントを持っています。
対象者
今回の研究では、9歳から11才の子供176人を対象にしています。
Youtuberのような影響力のあるインフルエンサーに協力してもらった
ヒカキンさんとかヒカルさんのような影響力のあるYouTuberに協力してもらいました。
影響力のある彼らのInstagramの投稿には健康的なスナックと不健康的なスナック、または食品以外のものを載せて、子どもを3群に分けて見せました。
そして、子ども達の不健康なスナック、健康的なスナック、および全体的な摂取量(健康的なスナックと不健康なスナックの合計摂取量)を測りました。
不健康なスナックを見た子どもたちは、他の子達に比べて26%カロリーの摂取量が増加しました。また、不健康なスナックの摂取量が36%増加しました。
健康的なスナックを見た子どもたちの摂取量は変わりませんでした。
この研究では2つのことが言えると思います。
ポイント✔YouTuberのような有名人が不健康な食品を紹介すると子どもたちもそれを摂取してしまうことです。
✔有名人が健康的な食品を紹介しても、子どもたちにはあまり効果はなさそうだと言うことです。
皆さんはこの研究はどう思われたでしょうか??
子ども達のSNS使い方は少し考えてしましますね、、、、。
また、子どもがインターネット利用する時アダルトコンテンツなどに注意を払いがちですが、健康に悪いものには意外と注意を払っていないような気がします。なんでも規制するのも考えものですが、このような効果は記憶にとどめておいてもいいかもしれません。
子どもと食事に関する記事はこちらも参考にどうぞ
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スポンサードリンク引用論文
Anna E. Coates, Charlotte A. Hardman, Jason C.G. Halford, Paul Christiansen, Emma J. Boyland. Social Media Influencer Marketing and Children’s Food Intake: A Randomized Trial. Pediatrics, 2019; e20182554 DOI: 10.1542/peds.2018-2554
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