家族と一緒に食事をする頻度が多いと子どもへのメリットが大きい!

【3歳~18歳】こども
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皆さんは子どもと一緒に食事を食べていますか?
今の忙しい時代では難しいかもしれませんが、一緒に食事をとることは子どもの成長にとてもメリットがあるようです。
今回は子どもと食事をとる頻度とその効果について研究した論文です。

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研究内容


Pediatrics誌から出版されたメタアナリシス論文になります。


メタアナリシス論文とは
メタアナリシス(meta-analysis)とは、複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析すること、またはそのための手法や統計解析のことである。メタ分析、メタ解析とも言う。wikipediaより
つまり沢山の研究を調べて分析した論文になります。

沢山の研究をもとに分析しているので根拠のレベルも高いとされます。

調査方法


PubMedやPsycINFO、Web of Science、コクランなどの論文サイトから家族や食事の時間について検索しました。1700ほど見つかった論文の内容を精査して17まで絞りました。
そして、17の論文で解析を行ったようです。

調査対象者

182836人の子どもで平均年齢は2.8 –17.3歳でした。

調査内容

以下の項目を調査しました。

✔体重と肥満度

食品消費量
食品頻度チェックリストを使用して測定されました。

不健康な食事
不健康な食品には、ソーダ、ファーストフード、揚げ物、スイーツ/キャンディーなどが含まれました。朝食を抜いたり、1日に少なくとも2種類の果物や野菜を食べないなどの健康的な食品を食べないことも含まれてれ、総摂取量(例:1日1回以上、ほとんど食べない/全く食べない)に基づいて分類されました。

健康的な食事
果物や野菜の消費、マルチビタミンの利用、朝食の摂取などで判別しました。
果物と野菜の消費については、1日あたりの国の推奨摂取量を満たしているかどうかに基づいて、回答を「はい」と「いいえ」に二分化した。

乱れた食生活
暴飲暴食・排せつ、ダイエット薬の服用、自己誘発性嘔吐、下剤の使用、利尿剤の使用、絶食、食事の量が少ない、代替食品の使用、食事をスキップする、体重管理の手段としての喫煙などが含まれていました。

結果


肥満について
週に3回以上家族で一緒に食事をしている家庭では、週に3回未満の家庭よりも子供が太りすぎている可能性が12%低いことが分かりました。

不健康な食事
週に3回以上家族で一緒に食事をしている家庭では、週に3回未満の家庭よりも不健康な食事な割合が20%低いことが分かりました。

健康的な食生活
週に3回以上家族で一緒に食事をしている家庭では、週に3回未満の家庭より、健康的な食事を食べ、健康的な食生活を維持する割合が24%多いことが分かりました。

☆乱れた食生活
週に5回以上家族で一緒に食事をしている家庭では、週に1回未満の家庭より思春期の子どもが乱れた食生活をする可能性が35%少ないことが分かりました。

☆総合的に
週に5回以上家族で一緒に食事をしている家庭では、週に1回以下しか食事を一緒にしない家庭に比べて子どもの肥満や不健康な食事、乱れた食生活、摂食障害などの栄養や健康上に関する問題が25%低いことがわかりました。

まとめ

研究者はこの研究で家族と一緒に食事をとることは肥満や不健康な食事および乱れた食生活を防ぐ保護因子として機能するようだと述べています。

家族で食事をすることにより、子どもの問題を把握しやすくなったり、コミニーションの場になるなど子育てする上で非常に重要な場だと思います。研究でも証明されたということですね。
この研究では両親一緒が良いのか?片方の親だけで良いのか?までは明らかにされていませんでした。ですが、出来れば両親そろっているならば両親とも一緒に食事をとる方が良いと思います。

なかなか一緒に食事をするのが難しい場合は、まずは週三回以上を目標に家族一緒に食事をとってみてはどうでしょうか?

何かの参考になれば幸いです。

また食事の回数だけでなく食事中の質(楽しい体験など)も重要だそうです。詳しくは下記の記事に書いていますのでみてくださいね。

また、食事に関する研究や論文についていくつか書いていますのでよかったら参考にしてくださいね

引用論文

A. J. Hammons, B. H. Fiese. Is Frequency of Shared Family Meals Related to the Nutritional Health of Children and Adolescents? Pediatrics, 2011; 127 (6): e1565 DOI: 10.1542/peds.2010-1440

 

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