【9選】2〜5歳の就学前の子供たちに野菜食べてもらうには?9つの取り組み方法を紹介!

2歳~5歳の子どもに野菜を食べてもらう方法 科学的に効果のある9つの方法と取り組み 【3歳~18歳】こども
2歳~5歳の子どもに野菜を食べてもらう方法 科学的に効果のある9つの方法と取り組み 
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子どもは野菜をなかなか食べませんよね。

早ければ1歳6ヶ月~2歳頃に食べ物の好き嫌いは出現します。

特に野菜は食べないですよね。

言わずもがなですが、野菜は健康上のメリットが沢山ありますよね。野菜は癌のリスクや心血管系の病気を減らす効果や死亡率も減らします(1)他にもいろいろなメリットがあります。

ぜひ子どもに摂取して欲しいところです。

そこで、今回は子どもに野菜を食べてもらうためにはどうしたら良いのか?ことに迫った研究を紹介します。
野菜をなかなか食べてくれない2歳~5歳の子どもへ手助けになる内容だと思います。

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2歳~5歳の子供たちの野菜消費を増やす!戦略を集めたメタアナ論文

2018年のイギリス・リーズ大学では野菜を子どもに食べさせる戦略の研究を検索し、30の研究を分析しました。
研究対象者はのべ 2歳~5歳の4017人平均年齢は3.8歳)になります。

主に子どもに野菜を食べてもらう戦略として9つの方法が明らかとなりました。

子どもに野菜を食べてもらう9つの取り組み

✔教育
子供や親などに食事に関することについて学んでもらい教える介入です。結構ありがちでオーソドックスな手法です。子供たちは、料理教室や試食や試飲などを通して学ぶプログラムのようです。

✔何回か野菜試食してもらう(味覚暴露)
同じ野菜を繰り返し試食してもらう方法です。

✔ペアリングまたはステルス 
好きな食べ物と一緒に食べたり、好きな食べ物や肉料理に混ぜたりする方法です。

✔フードサービス
食べ物の提供方法を変えました(例:野菜を先に出すなど)、野菜の量を増やしたり(ポーションサイズの変更)、野菜をすぐに食べれる環境にする。

✔報酬
褒めたり、おもちゃやステッカーなどをあげました。

✔お手本をみせる
手本を通して学ぶ; 例えば親が食べる手本を見せたり、アニメや動画で手本を見せた。

✔選択
どちらの野菜を食べるか二択にして、子どもに選ばせました。

✔バラエティ
野菜を単一種類(きゅうりのみなど)で出すのではなく、3種類以上(レタス、キャベツ、きゅうりを同時に盛る)の野菜を提供する方法。

✔視覚的プレゼンテーション
見た目を美味しそうにして野菜を提供しました。

さらにこの9つについてどれくらいの効果なのか?を解説しました。

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野菜を食べさせる9つの取り組みの効果は?

まず全体では
これらの介入は小~中程度の効果を認めました!(効果量: 0.40)
※効果量は数字が大きほど効果が高いとされています。

基本的にこれらの戦略は効果があるようです。また細かい分析では

9つの野菜を食わせる戦略の順位

1位 味覚暴露+報酬+お手本を見せるの組み合わせ 効果量:1.08

2位 味覚暴露のみ 0.79

3位 味覚暴露+物による報酬 0.66

4位 フードサービス+ステルス 0.56

5位 バラエティ 0.52

6位 味覚暴露+ペアリング0.43

7位 フードサービス 0.3

8位 教育0.3

研究のやり方や研究数の関係で組み合わせのものもありますが、以上の組み合わせが有意な相関を認めました。

他の方法は研究数が少ないなどで有意ではありませんでした。

教育はそこまで効果なくて結構意外なランキングだったかもしれませんね。また報酬は単独では有意ではなかったので組み合わせで効果を発揮するようです。

また視覚的プレゼンテーションの効果は認められませんでした。研究不足の可能性があります。

味覚暴露が一番効果がある!

上記の結果を見ると味覚暴露が一番効果があることがわかりました。

味覚暴露は何回も野菜を試食してもらう方法です。

具体的に何回試食してもらうと効果がでるのかというと約8~10回は繰り返した方がしっかり効果がでるようです。

さらにほかの調味料やディップ、油に混ぜるより、野菜のみで食べてもらう方が効果がありました。

なぜ味覚暴露は効果があるのか?

そもそも、なぜ子どもは野菜が嫌いなのでしょうか?

それは苦い味やへんな食感やなじみが無いものを避けてしまうことによるからだと考えられています。

味覚暴露によって”慣れる”ことで、苦い味やへんな食感という感覚や馴染みが無いというデメリットを打ち消すためと考えられています。

子どもにとって慣れってとても大切で効果抜群なようですね。

野菜の好き嫌いも効果に関係している

この研究では野菜の好みや馴染みのない野菜の場合では結果が変わることも分かっています。

好きな野菜や馴染みの野菜よりは、嫌いな野菜の方がこれらの戦略の効果は大きいようです。

まとめ

子どもに野菜を沢山食べてもらう戦略で一番効果があるのは

✔味覚暴露(8回~10回は繰り返す・調味料を加えないで野菜のみで食べる)

✔加えて報酬やお手を見せるを使うよより効果的!

✔全体的な効果は小~中程度!できる対策を組み合わせてしても良い!

✔嫌いな野菜で効果が高い

いかがでしたでしょうか?

野菜をなかなか食べてもらえないお母さん・お父さんの参考になれば幸いです。
是非効果のあるものは試してみましょう。

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字幕付き動画解説

字幕付きの動画解説もあるので良かったら見てくださいね

 

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引用論文

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Nekitsing, C., Blundell-Birtill, P., Cockroft, J. E., & Hetherington, M. M. (2018). Systematic review and meta-analysis of strategies to increase vegetable consumption in preschool children aged 2–5 years. Appetite127, 138-154.

(1)Oyebode, O., Gordon-Dseagu, V., Walker, A., & Mindell, J. S. (2014). Fruit and vegetable consumption and all-cause, cancer and CVD mortality: analysis of Health Survey for England data. J Epidemiol Community Health68(9), 856-862.

 

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