赤ちゃん時代の良い保育が、科学と数学の成功につながる可能性がある

【3歳~18歳】こども
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幼い頃の良い保育の大切さ

2023年6月15日、アメリカ心理学会の研究での発表です。赤ちゃん、幼児期の良い保育を受けた子どもたちは、高校での科学、技術、工学、数学(STEM)分野で良い成績を取りやすいことがわかったんです。これは特に、低所得家庭の子どもたちにとってより顕著だそうです。

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どんな保育が良いの?

良い保育とは、子どもたちに温かく、知的な刺激を与えること。このような保育は、STEM分野での成功の基礎を作るんですって。カリフォルニア大学アーバイン校のアンドレス・S・ブスタマンテ博士によると、「幼少期の良い保育は、STEM分野での成功への道を築く」とのことです。

この研究はどうやって行われたの?

この研究では、1991年から2006年にかけて、979家族が参加したデータを分析しました。専門の観察者が保育園や幼稚園を訪れ、保育者の子どもへの温かさや、知的な刺激の提供度を評価しました。その後、子どもたちが小学校と高校でのSTEM科目の成績を調べました。

詳しい研究方法

1991年から2006年にかけて、National Institute of Child Health and Human Development Study of Early Child Care and Youth Developmentに参加した979家族のデータが分析されました。主な調査方法は以下の通りです:

  1. 訪問と評価: 専門の観察者が、保育園や幼稚園に通っている子どもたちを訪れました。これらの子どもたちは週に10時間以上保育園や幼稚園に通っていた子どもたちです。観察者たちは、子どもたちが6ヶ月、15ヶ月、24ヶ月、36ヶ月、54ヶ月の時に訪れました。
  2. 保育の質の評価: 観察者たちは、保育者がどれだけ子どもたちに温かい環境を提供し、子どもたちの興味や感情に応答しているかを評価しました。また、保育者がどれだけ豊かな言語を使い、子どもたちの考えを探る質問をし、概念の理解を深めるためのフィードバックを提供しているかも評価しました。
  3. STEM科目の成績: 研究者たちは、子どもたちが小学校と高校でどのようにSTEM科目で成績を取っているかを調べました。これには、小学校3年生から5年生での標準化テストの数学と推理の部分のスコア、高校での標準化テストのスコア、最も高度な科学コースと数学コースの完了、科学コースと数学コースのGPAを測定しました。
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保育の質が子どもたちの未来に与える影響

結果、良い保育は小学校高学年でのSTEMの成績に良い影響を与え、それが高校の成績にもつながることがわかりました。特に低所得家庭の子どもたちにとって、この保育の質の影響は大きかったです。ブスタマンテ博士は、「良い保育は、子どもたちの社会的・感情的発達をサポートし、STEM学習の基礎を提供する」と言っています。

この研究は、特に低所得家庭の子どもたちのために、幼い頃からの良い保育と教育への投資が、将来の科学や数学での成功につながることを示しています。

だから、みんなにとって、幼い頃からの良い保育はとっても大切なんですね

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引用文献

Andres S. Bustamante, Vanessa N. Bermudez, Karlena D. Ochoa, Ashlee B. Belgrave, Deborah Lowe Vandell. Quality of early childcare and education predicts high school STEM achievement for students from low-income backgrounds.Developmental Psychology, 2023; DOI: 10.1037/dev0001546

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