今回はこちらの論文を紹介します。
Male infants and birth complications are associated with increased incidence of postnatal depression.
特に世の中のお父さんに読んでいただきたい記事になります。
男の子を産むと産後うつになりやすい研究
男の子を生むと産後うつになりやい報告がなされました。お父さんは男の子場合、お母さんにより優しく接しましょう。女の子の場合も同様ですけど、、、。
この研究は2019年にイギリスのケント大学が調べました。
対象者
296 人のお母さんを対象にしました。
男児または女児を産んだん場合の産後うつの割合を調べた結果
産後うつ病(PND)に関して、母親が女の子の赤ちゃんと比較して男の子の赤ちゃんを産んだ場合、産後うつを発症する可能性が79%増加したことを発見しました。
さらに、出産に合併症があったお母さんは、合併症がなかったお母さんと比較して、産後うつを経験する可能性が174%高くなりました。
また、うつ病、不安、およびストレスの症状の強い傾向があるお母さんが産後うつのリスクが高いことが分かっていますが、出産時に合併症があると逆に産後うつになりにくい傾向がみられたそうです。
この理由は、精神的な健康上の懸念が以前に認識されていたために、出生後の支援をより多く受ける可能性があるからと考えられています。
スポンサードリンク産後の危機に対して認識しておくことが重要
研究者は産後うつは回避可能な状態であり、リスクのあるお母さんに特別な支援を与えることで、産後うつを発症する可能性が低くなる可能性があると述べています。
また、男性の乳児と出産の合併症の両方が産後うつ病の危険因子であることを認識し、この状態を発症する可能性が高いお母さんを医療者が支援する必要があると述べています。
医療者向けの研究ですが身近にいる人の気づきも重要だと思います。
お父さんや周りの人も気遣い、おかしいなと思ったら医療機関へ受診をすすめましょう。
他にも子育て夫婦に関する記事を書いています。良かったら読んでくださいね。
引用論文
Sarah Myers, Sarah E. Johns. Male infants and birth complications are associated with increased incidence of postnatal depression. Social Science & Medicine, 2019; 220: 56 DOI: 10.1016/j.socscimed.2018.10.008
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