授乳育児中のママも牛乳を飲むと子どものアレルギーを減らせる可能性

【0歳〜3歳】乳幼児
スポンサーリンク

母乳と母親の食事習慣との関係は子どもに与える影響は非常に大きいものだと思います。

今回はお母さんの食事習慣と子どものアレルギーについてです。

母乳が赤ちゃんにとって様々なメリットがあることは昔から言われていますよね。(誤解の無いように言いますが、ミルクでの育児が悪いと言っている訳ではありません。)

授乳中に比較的多くの牛乳を飲む母親の子供は、食物アレルギーを発症するリスクが低下している可能性があるそうです。

スポンサーリンク

母乳育児している母親と子どもの食物アレルギーを調べた研究

2020年に科学雑誌「Nutrients」に掲載された、スウェーデンのチャルマーズ工科大学に所属する著者の研究です。

対象

500人以上のスウェーデン人女性の食生活と、1歳時点での子供のアレルギーの有病率を調査したものです。

この研究は、2015年から2018年の間にスウェーデン北部のサンダービー病院で出産した655家族を中心に実施された研究です。

母親の乳製品摂取が子ども食べ物アレルギーを減らした!

500以上の母親は、3回の機会に食生活の詳細なアンケートをしました。また血液検査なども実施しました。

妊娠34週目に、出産後1ヶ月と生後4ヶ月後に。1歳になると、アレルギーのある子供たちは小児科医の診察によって食物アレルギー、アトピー性湿疹、喘息の診断がなされました。

そして遺伝的素因など、他の様々な要因で調整した後に母親が牛乳や乳製品を摂取していることと、子供の食物アレルギーの発生率が低いこととの間には関連性があることが示されたようです。

母親の食事に牛のミルクを取り入れることで、子供のアレルギーのリスクを減らすことができる理由は、正確にはわかっていないようです。

牛乳には子供の免疫システムを活性化し、耐性を開発するのに役立つ脂肪分やタンパク質に含まれている可能性があるようです。今後のさらなる研究に期待したいですね。

さらに、4ヶ月の測定で果物やベリー類の高い母親の消費量は、子孫のアトピー性湿疹の有病率の増加と有意に関連していたことも分かったそうです。

この原因も今後研究でわかるかもしれません。

母乳は乳児の免疫系に深くかかわっています。そしてお母さんの食習慣は非常に重要だということですね。

果物やベリーはまだ何とも言えないと思いますが、たくさん取りすぎなければ影響は少ないと思います。

そして授乳中だけでも牛乳を摂取してみてもいいかもしれないですね。

赤ちゃん関連の記事は以下にも紹介しています。よければみてくださいね。

スポンサードリンク

引用論文

Mia Stråvik, Malin Barman, Bill Hesselmar, Anna S Agnes E. W, Ann-Sofie Sandberg. Maternal Intake of Cow’s Milk during Lactation Is Associated with Lower Prevalence of Food Allergy in Offspring. Nutrients, 2020; 12 (12): 3680 DOI: 10.3390/nu12123680

タイトルとURLをコピーしました