コンビニが近いと子どもが肥満になる可能性がある!?

【3歳~18歳】こども
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住んでいる地域は子育てにとってはかなり重要と言われています。

今回はコンビニと子どもの肥満に関する研究を紹介したいと思います。

私たちの生活にとって便利なコンビニですが、お菓子や高カロリーの菓子パンやジャンクフードを結構取り扱っていますよね。
子どもを肥満にしてしまうデメリットも存在するようです。

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コンビニの距離と子どもの肥満を調べた研究

2020年にJournal of the Academy of Nutrition and Dietetics誌に掲載された研究です。
子供の家に近い場所で健康的な食品を販売する食料品店の利用増加は肥満を防ぐ可能性がある。

反対にジャンクフードなどを販売するコンビニエンスストアの利用の増加は肥満になりやすい可能性があるそうです。

対象

カムデン、ニューブランズウィック、ニューアーク、トレントン。ニュージャージー州の4つの都市で3歳から15歳の子供を前向きに追跡したようです。

子どもとお店の距離を長期間にわたって追跡した

子どもと家からの距離(400m=0.25マイル、800m=0.5マイル、1.6km=1マイル)における食品店の数の変化を12ヶ月後、18ヶ月後、最終面接の24ヶ月後にわたって調べました。

食品店は
✔スーパーマーケット
✔小規模食料品店
✔セブンイレブンなどのコンビニエンスストア
✔薬局
✔レストラン、または限定サービスのレストラン(軽食店)に分類されました。

小規模食料品店は生肉または冷凍肉、5種類の果物、5種類の野菜、低脂肪牛乳のこれらの商品のうち3項目以上販売している店とされました。

また、「ヘルシーコーナー」の取り組みに参加しているコンビニエンスストアは、グレードアップしたコンビニエンスストアに分類されました。

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家から1.6km以内にコンビニがある子どもは肥満傾向だった

結果は、、、

コンビニエンスストアが近くにあると時間の経過とともに子供の肥満の割合が増えました。

子供の家から1.6km(1マイル)以内にあるコンビニエンスストアを24ヶ月以上利用している場合、同性および同年齢の他の子供と比較して、子供がより高いBMI=肥満になる可能性が11.7%高くなりました。

✔反対に24ヶ月にわたって1.6Km(1マイル)以内に小規模食料品店を利用しているとBMIが高い=肥満になる確率が37.3%低くなりました。

スーパーマーケット、レストラン、または薬局への曝露の変化については明らかな関連性はありませんでした。

この論文の考察では、コンビニエンスストアは高度に加工されたエネルギー密度の高い食品が多く売られており、スナック菓子や飲料の購入に頻繁に利用されてるからだと研究者は述べています。

逆にヘルシーコーナーを取り入れているコンビニや食料品店、スーパーなどは菓子や高カロリーな食品はありますが、果物、野菜やヘルシーな食品も沢山あるので肥満になりにくいのかもしれません。これらの太りにくい食品を扱っている食料品店の近くに住むと肥満になりにくくなる可能性があり、住む環境は子どもにとって大事な要素の一つだと改めて思いました。

まとめ

子育て中にマンションや家を購入した場合など引っ越しする機会は多いと思います。

自分の住んでいる地域、あるいはこれから住む地域の1.6km以内にどんなお店があるでしょうか?

静かな環境で子どもの学校が近くても、コンビニがある場合は少し注意が必要かもしれません。

住処選びの参考になればと思います。

食事に関する記事は他にも書いていますのでよければみてくださいね。

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引用論文

Punam O, Francesco Acciai, Kristen Lloyd, David T, Robin S. DeWeese, Derek DeLia, Michael T, Michael J. Yedidia. Evidence That Changes in Community Food Environments Lead to Changes in Children’s Weight: Results from a Longitudinal Prospective Cohort Study. Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics, 2020; DOI:10.1016/j.jand.2020.10.016

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