将来低収入になりやすい幼児の特徴

【3歳~18歳】こども
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少しショッキングな内容ですが紹介します。

Association of Behavior in Boys From Low Socioeconomic Neighborhoods With Employment Earnings in Adulthood

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低い社会性の少年の態度が成人になった時の収入との関係

小児期における問題行動は、先進国では費用のかかる健康問題の1つであり、個人および社会にとって長期的な良くない結果と関連していると言われます。

最近の研究では、人生の最初の数年間における行動上の問題が、大人になった時に低収入である可能性が高いと予測されているようです。

6歳児920人を対象とした

今回のカーネギーメロン大学の研究では、約30年間(1984年から2015年まで)のカナダのモントリオールの低所得地域に住んでいた6歳の男児920人を調査しました。

収入の低い子どもの特徴とは?調査結果より

この調査結果は、子供のIQ(13歳で評価)とその家族の逆境(両親の学歴および職業上の地位)を考慮に入れています。

少年の幼稚園教員は、注意力、多動、攻撃性、反抗的な態度、および向社会的行動の5の項目について少年を評価しました。

向社会的行動とは援助、協力、共有など、他人に利益をもたらす社会的行動をとることです。

調査結果によると、集中力の欠如、注意が散漫していたり、空想にふけっている、持続性がないなど‐不注意だと評価された幼児は、35~36歳時は低い収入である傾向がありました。

とショッキングな内容ですね。

しかしこの研究では違う傾向も見つかっています。

向社会的行動が高い子ども高い収入である傾向がありました

向社会的行動の例としては、喧嘩を止めようとすること、傍観者をゲームに参加させること、傷つけられた誰かを助けようとすることが挙げられます。

どの様なタイプの子どもが将来の収入が増えるか分かってきましたね。また、多動や攻撃性、そして反抗的態度が後の収益の変化と有意に関連していないことを見出しました。

注意する点として、この研究は低所得地域の男子に焦点を当てているため、他の性別や社会経済的地位の異なる人へは簡単に当てはめることは出来ないということです。

幼稚園での注意力の欠けている子ども低いレベルの向社会的行動の子どもは、早めに特定して早期介入と支援をするべきだと研究者は述べています。

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まとめ

この論文を読んでなるほどと思いました。

注意力が欠けている子を早めに見つけて適切に対処すれば結果はかわると思います。

子どもの可能性は無限大ですので、まずは大人がしっかり認識することが大事だと私は思います。

また、収入が高い子の特徴についての研究も書いたので、以下の記事も参考にどうぞ

引用論文

Francis Vergunst, Richard E. Tremblay, Daniel Nagin, Yann Algan, Elizabeth Beasley, Jungwee Park, Cedric Galera, Frank Vitaro, Sylvana M. Côté. Association of Behavior in Boys From Low Socioeconomic Neighborhoods With Employment Earnings in Adulthood. JAMA Pediatrics, 2019; DOI: 10.1001/jamapediatrics.2018.5375

 

 

 

 

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