兄がいると言語発達は不利かも:兄弟姉妹の科学的根拠

【3歳~18歳】こども

今回は兄弟姉妹についての研究論文を述べていきます。

兄弟姉妹の存在がどの様な影響を持っているか?年齢差は関係あるの?そのような視点に注目した研究になります
一般的に年上の兄弟姉妹がいると下の子は不利益を被ると考えられています。
限られた親の手間や収入や資源が子どもが増えると分配されていくからです。
これには私も兄がいるので経験があります。例えば上の子がいるため自分は構ってもらえない時があったり、基本的にお下がりだったり、上の子が親や大人に全部説明してくれるので下の子は何もしない(できなかったり)、自分で話す機会というのが失われていたなぁと感じます。
これって科学的に証明されているようです。でもお姉ちゃんがいるとデメリットは少ないかもという研究結果でした。

スポンサーリンク

兄と姉がいる子どもと言語発達の研究:フランスの縦断研究で分かったこと

2019年Psychological Science誌から報告されたのフランスPSL研究大学の研究になります。

EDEN母子コホート研究という出生前から11歳までの子どもの発達を追跡する縦断的研究で分析した

2歳、3歳、または5~6歳の時点で言語スキルのデータが得られた1276人の子どもが対象となりました。

✔母乳育児や喫煙、飲酒の状況、出生時の年齢、世帯収入、教育に関することなどをアンケートに記入してもらいました。
✔子供の兄弟の有無、性別と年齢も調べました。

✔こどもの言語能力も調べました。
 ➡2歳児は親から子供の発語の数などを聞きました。
 ➡3歳以降は子ども自身にテストをしました。

兄がいる子どもは言語発達では不利だった!

兄弟姉妹と言語発達兄がいる子どもは年上の兄弟がいない子どもに比べて言語発達が低かった
姉がいる子どもは年上の兄弟がいない子に比べて言語発達は変わらなかった
✔兄弟姉妹の年齢差は言語発達に影響しなかった。

という結果でした。

お兄ちゃん効果:兄がいるとどうして言語発達にデメリットが出るの?

正直な所、分かっていないそうです。
でも、いくつか仮説はあります。
お兄ちゃんは年下の兄弟を犠牲にして、姉よりも親に甘えるやすい性質があると考えられています。
また、男の子の母親は女の子の母親よりも多くのストレスを経験することが分かっています。また男の子は活発なため育児の負担が多くなり結果親の労力がお兄ちゃんへ注がれてしまい、下の子への育児の質が低下する可能性があるようです。

しかし、兄がいることが必ずしも悪いと決まったわけではありません。
兄を持つことで下の子は会話に参加しやすくなるという言語社会的に良い効果も報告されています。

お姉ちゃん効果!姉がいるとどうして言語発達のデメリットがなくなるの?


お姉ちゃんは、兄よりも介護者として行動する素質がある可能性があると考えられいます。

少なくとも5~6歳までは、幼い女の子の方が男の子よりも言語的に発達していることが明らかになっているようで、下の子の面倒を見てくれて時には親や先生の代わりをしてくれます。その結果言語発達のデメリットが少ないようです。

兄弟の年齢差は言語発達には関係がなかった

今回、年齢差は言語発達にはあまり関係がなかったようです。以前は年の差が近いほど親の手が必要なので下の子は言語発達に影響が出る可能性が考えられていました。しかしそれほど影響はなく、むしろ年齢が近い方が有意では無いですが、言語発達に有利な傾向が見て取れたそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
兄弟をもつことは限られた家族内の資源を分配することになるので不利な点もありますが、私は兄弟がいてよかったと思います。
言語発達の面を見ると不利かもしれませんが、適切な介入や対処をすれば問題ないレベルの効果量です。兄も大人になれば頼りになる存在だったりします。
兄弟がいることでの力や援助はひしひしと感じるので、一つの面だけでなく多角的な面で見ればそんなにデメリットではないと思っています。

また、男の子を産んだ母親は産後うつになりやすいという研究があります。我が家も男の子二人ですが、男の子を育てるのは大変ですよね、、。以下の記事に詳しく書いているので良かったら読んでくださいね。

引用論文

Havron, N., Ramus, F., Heude, B., Forhan, A., Cristia, A., & Peyre, H. (2019). The Effect of Older Siblings on Language Development as a Function of Age Difference and Sex. Psychological Science, 30(9), 1333–1343. https://doi.org/10.1177/0956797619861436

タイトルとURLをコピーしました