いじめられやすい子どもの特徴といじめ被害から守るには?科学的根拠

【3歳~18歳】こども

今回は世界レベルで解析されたいじめられやすい子の特徴といじめ被害から守るにはについて述べます。
2020年の82ヶ国で調査された研究では親の理解や支援と仲間の存在がいじめを防ぐ効果があります。

詳しく解説します。

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世界レベルでいじめられる要因と保護因子について研究した

2020年EClinicalMedicine誌から報告されたオーストラリアクイーンズランド大学の研究です。

世界6地域のいじめを調べた大規模研究

データは世界保健機関(WHO)の6つの地域にある83のLMIC HICで、2003年から2015年までの12〜17歳の学童を対象としたグローバルスクールベースの学生健康調査から得られました。

83か国で対象者は317869人(女性が52%)になります。日本は入っていませんでした。

過去30日間に何日いじめられたかを尋ねた。
回答は、「0日」、「1~2日」、「30日すべて」
「1日以上」いじめを受けたと回答した者をいじめ被害に遭った者とした。

子ども達の親と友達の支援などを評価した

✔親の支援
①子どもの問題に対する親の理解「過去30日の間に,親はあなたの問題や悩みをどのくらいの頻度で理解しましたか」と質問しました。

②子どもの自由時間に関する親の知識「過去30日の間に,親は、あなたが学校や放課後(自由時間)に何をしていたかを知っていますか?」と質問しました。

これらの質問に対する回答の選択肢は「一度もない/まれ」、「時々」、「ほとんどの場合」、「常に」に分類されました。

✔友達の支援
子どもに「過去30日の間に、あなたの学校の生徒は、どのくらいの頻度で親切で助けてくれましたか」
回答は、「全くない」、「まれにある」、「ほとんどない」、「いつもある」に分類されました。

✔社会経済的地位(SES)は、”過去30日の間に、家に十分な食料がないために空腹になったことが何回ありますか?という質問で評価しました。(あまり日本にはそぐわない評価方法ですが、、、)

低年齢や社会的地位が低いといじめは多く、親や仲間の支援がいじめを減らすことが分かった

全体で30・5%いじめがあり、最も多かったのは東地中海地域45・1%で、最も低かったのはヨーロッパ地域で8・4%でした。

✔ほとんどすべての地域で、いじめは男の子(1.21倍)で、年齢が若いほど(1.11倍)多くなり、平均以下の社会的地位(SES)の人で1・47倍高かった。

✔すべての国で、親と仲間の支援の増加は、いじめ被害のリスクの低下と関連していた。
➡親が子供の問題を理解している子どもは0・85倍いじめが少なかった。
➡親が子どもの学校での様子を把握していると0・77倍いじめが少なかった
➡仲間の支援があると0・51倍になった

個人的な限界

日本は含まれいない研究で所得や文化的背景もばらばらですので注意が必要だと思いました。
しかしいじめは世界的に蔓延していて、所得の高い国低い国のすべての国で一貫して親と仲間の支援はいじめに抑制力があるようです。
これは日本にも効果がある可能性が高いと考えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
親が子どもの問題や親がいない時間の様子をしっかり知っているだけでいじめられるのを防げるかもしれません。そして助けてくれる友達も大事ですね。
また、小学生高学年から中学1年生くらいが一番いじめを生じやすいと言われています。この時期は特に注意が必要で適切な介入をする必要があります。

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引用論文

Biswas, T., Scott, J. G., Munir, K., Thomas, H. J., Huda, M. M., Hasan, M. M., … & Mamun, A. A. (2020). Global variation in the prevalence of bullying victimisation amongst adolescents: Role of peer and parental supports. EClinicalMedicine, 20, 100276.

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