いじめは連鎖する:加害者が被害者に!被害者が加害者になる理由の科学的根拠

いじめ【3歳~18歳】こども

なぜいじめをしてはいけないか?
いじめの被害者の自殺率を有意に上げ、うつ状態になりやすくその後の人生に大きなトラウマを残すと言われ精神的にも身体的にも多大なマイナスとなります。

また、いじめ加害者もいじめの被害者になりやすいことやいじめ被害者が加害者になりやすいことが近年明らかになっています。

いじめは連鎖しいじめた方もいじめられた方も精神的・身体的なダメージを受ける可能性が高く公衆衛生的な問題ともいえるのです。

今回はいじめが連鎖する根拠を2020年のメタ論文を元に解説していきます。

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いじめ被害者は加害者になりやすい!加害者は被害者になりやすい!ことが明らかになったメタ解析研究

2020年TRAUMA, VIOLENCE, & ABUSE誌に報告された米国クツタウン大学の研究です。

メタアナ論文とは?

メタアナリシスという研究デザイン
この論文はMeta-Analysisというデザインの論文です。
簡単に言ってしまうと沢山の同じような個別の論文をまとめて、結果や効果を考察するスタイルの論文です。
沢山の研究を一つにして解析するためエビデンスレベル、科学的根拠の質は高いと言われています。
詳しくはWikipedia 参照 メタアナリシス(meta-analysis)とは

22の論文が対象となった

「PsycINFO」や「ERIC」など様々な論文データベースを利用しキーワード「bullying victimization」と「bullying perpetration」を組み合わせて検索しました。
1,362件の研究および論文が見つかり、未成年者を対象とするなど様々な条件で論文を絞りました。その結果最終的に22件の論文が対象となりました。

いじめの連鎖には大きな相関関係があった!

結果は

✔いじめの被害者がいじめの加害であることが大きく相関していた.r=0.40

✔いじめの被害者が時を経ていじめの加害者であることが中程度相関していた.r=0.20、

✔いじめの加害者が時を経ていじめの被害になることは中程度相関していた.r=0.21

✔通常のいじめやネットいじめでも同様の傾向がみられた。

いじめっ子がいじめ被害者になりやすい理由

✔いじめっ子達の集団のヒエラルキーの問題
子どもは似たもの同士で仲間が出来る傾向にあると言われています。つまりいじめっ子も仲間や集団をつくります。

もともといじめをルーティンとする集団ですから、その集団内でヒエラルキーの低いいじめっ子はちょっとした生活の変化やきっかけで、いじめ被害にあいやすいと考えられています。

つまりいじめっ子同士が集まりその集団の中でいじめが発生しやすいのです。

いじめられっ子がいじめっ子になりやすい理由

✔いじめられることで人に対し敵意が生まれる
先行研究でいじめ被害にさらされたことで6カ月後に敵意の思考や感情が強まり、その結果この6カ月後にいじめの加害行為が有意に増加したことが明らかになっています。(1)

いじめを受けることで他人に対し不信感や敵意が生じ、状況が変わった際に新たないじめをしてしまう可能性があるようです。

✔いじめられた経験を学ぶ
さらに自身がいじめ被害にあうことでいじめる方法を学んでしまい、次のいじめにつながる可能性も考えられています。

以上のことが
いじめが連鎖する理由なのです。

まとめ

✔ネットいじめでもいじめの連鎖はおきる

✔いじめ加害者は被害者となりやすい
➡理由はいじめっ子の集団内で新たないじめが発生しやすいから

✔いじめ被害者は加害者になりやすい
➡いじめを受けることで、他者に対して敵意が生まれ、いじめの方法を学習するためいじめっ子になりやすい可能性がある

いかがでしたでしょうか?
いじめはなかなか根深い問題で連鎖する可能性が高いです。
また周囲の人間のサポートが強力な抑制因子となるようです。
そしていじめに対処する年齢が低いほど抑制効果があるとされています。(詳しくは他の解説記事をあげる予定です)

いじめは自殺率やうつなど健康に多大な被害を及ぼします。旭川いじめの女子中学生自殺が最近ではとても悲しく印象的でした。

いじめ少しでも減らせるような社会にしたいと強く思います。

他にも関連記事も書いていますので良かったら読んでくださいね。

引用論文

Walters, G. D. (2020). School-age bullying victimization and perpetration: a meta-analysis of prospective studies and research. Trauma, Violence, & Abuse, 1524838020906513.

(1)Walters, G. D., & Espelage, D. L. (2018). From victim to victimizer: Hostility, anger, and depression as mediators of the bullying victimization–bullying perpetration association. Journal of school psychology, 68, 73-83.

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