米国のしつけ「タイムアウト」は効果あるの?子どもへの悪影響は?科学的根拠

【3歳~18歳】こども

今回はアメリカや欧州で古くから行われているタイムアウトというしつけについて科学的根拠に沿って効果を述べたいと思います。
このしつけ方法はアメリカ小児医学会も推奨している、効果のあるしつけ方法だといわれています。

日本ではあまり聞きなれないかと思いますが、私は子どもの時悪さをしたらベランダや押し入れや外に放りだされていました(今の時代はアウトだと思います)。
この変化形の方法だと考えます。

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タイムアウトとは?

1960年代に初めて子どもを対象とした応用研究が報告されて以来、ほぼ60年間にわたって研究されてきたようです。タイムアウトは、望ましくない行動を減少させることを目的とした、(欧米で)広く使われている子どものしつけの1つです。(1)

タイムアウトは、2歳から小学校までの幼児の親が利用できる最も効果的なしつけの1つと言われています。(2)

そして、タイムアウトについては米国小児学会(3)、お医者さんも推奨しているしつけの方法になります。

タイムアウトの方法

少し改変していますが、米国小児科学会(3)で推奨されている方法を説明します。
基本的な姿勢として子どもを冷静させるための時間と説明しています。なので何かの罰としてではなく、子どもに考えさせるという姿勢で行うことが大事だと思います。

  1. 最初に子供に説明します。「(叩くなどの問題な行動)~をやめないと、タイムアウトするよ」
  2. 寝室や子ども部屋ではなく、部屋の隅などの静かな場所に子供を連れて行きます。タイムアウトする用の椅子を準備するなどもおすすめです。
  3. タイマーをセットします
    基本的に年齢ごとのタイムをセットします。
    2歳だと2分
    3歳だと3分
    4歳だと4分
    5歳だと5分
    という感じです。
  4. 子どもがタイムアウト中に離れた場合は、戻ってもらいます。
    タイムアウト中にかんしゃくしたり、嫌がった場合も危険がない限り、無視します。
  5. タイマーを再セットします。タイムアウトが終わるまで「やりとげる」必要があることを根気よく説明します。

ポイント

特にはじめの頃は子どもがタイムアウト中に嫌がったり、食べ物やおもちゃを要求したり、何かわがままを言ってなかなかしてくれない場合があります。
だけど、親がタイムアウトを終えてからでないと何もしないという一貫した態度と行動を取るとタイムアウトをしてくれるようになるようです。(4)

タイムアウトの効果

4人の母親と1歳以下の乳児を対象にした研究ではタイムアウトの使用により乳児の危険な行動が減少したという研究があります。(5)対象者数が少ないですが、1歳から効果があるとされた研究です。

6歳から12歳(平均:8.9歳)の71人のADHDの子供を対象にした研究では、タイムアウトが子供たちの否定的な行動(いいつけを守らない行動、物を壊す、攻撃的な行動)を減らす効果的な手段であることを示しました。(6)

274人の青年期の子どもを対象にした研究でもタイムアウトは効果的であったと報告されています。(7)

また、最近の研究ではタイムアウトな長期的な影響の研究もされています。
1387人の母親とその子供を対象とした研究では36ヵ月、幼稚園前、小学5年生の時点のタイムアウトの使用は、長期的な否定的転帰(不安、抑うつ、攻撃性、いいつけを守らない、自制心など)や創造性とは関連していなかったと報告されました。(1)

昔からあるのですが、タイムアウトの効果に関する最近の研究はそこまで多く無いように感じました。また質もそれほど高くはありません。
今後、新たな研究をみつけたら随時更新していきます。

まとめ

タイムアウトは効果的であるといわれながらも、しっかりした研究自体は少ないです。
そのため、否定的に扱われることもあります。
その否定も経験的で感情論的な科学的根拠がないものがほとんどですが、、、。

現段階で言えることは、子どものしつけには悪影響はなさそう。良い効果をもたらす可能性があります。
暴力や暴言などを用いないという点で子どもにも安心して使用できると思います。

また、懲罰的に行うのではなくて子どもが考える時間、冷静になり省みる時間を提供するという態度が大事のようです。

タイムアウトを使うか使わないかは両親のみなさんの判断になると思いますが、私はタイムアウトより良さそうなしつけ方法は少ないので、方法の一つとして用いてみようと思います。

何かの参考になれば幸いです。

しつけに関連した記事を書いています。良かったら読んでくださいね。

引用論文など

(1)Knight, R. M., Albright, J., Deling, L., Dore-Stites, D., & Drayton, A. K. (2020). Longitudinal relationship between time-out and child emotional and behavioral functioning. Journal of Developmental & Behavioral Pediatrics, 41(1), 31-37.

(2)Christophersen, E. R. (1992). Discipline. Pediatric Clinics of North America, 39(3), 395-411.

(3) American Academy of Pediatrics How to Give a Time-Out
https://www.healthychildren.org/English/family-life/family-dynamics/communication-discipline/Pages/Time-Outs-101.aspx

(4)Warzak, W. J., & Floress, M. T. (2009). Time-out training without put-backs, spanks, or restraint: A brief report of deferred time-out. Child & Family Behavior Therapy, 31(2), 134-143.

(5)Mathews, J. R., Friman, P. C., Barone, V. J., Ross, L. V., & Christophersen, E. R. (1987). Decreasing dangerous infant behaviors through parent instruction. Journal of applied behavior analysis, 20(2), 165–169. https://doi.org/10.1901/jaba.1987.20-165

(6)Fabiano, G. A., Pelham Jr, W. E., Manos, M. J., Gnagy, E. M., Chronis, A. M., Onyango, A. N., … & Swain, S. (2004). An evaluation of three time-out procedures for children with attention-deficit/hyperactivity disorder. Behavior Therapy, 35(3), 449-469.

(7)Crespi, T. D. (1988). Effectiveness of time-out: A comparison of psychiatric, correctional and day-treatment programs. Adolescence, 23(92), 805.

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