過度な褒めすぎには注意:デメリットが多い

【3歳~18歳】こども

子どもの褒めるのは大事だと思いますが、褒めすぎは注意必要なようです。
褒めすぎや褒め方によっては子どもの自尊心を低下させることや嘘を付きやすくなるようです。
ここでは過大な褒め方と子どもの自尊心とナルシズムに注目した研究です。

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研究内容

2017年にオランダのアムステルダム大学から出版された研究を紹介します。

対象者

オランダの低・中流階級のコミュニティにある公立小学校を通じて募集された 120 人の子ども(男女比は5:5でした)とその親を対象としました。
調査開始時の子どもの年齢は平均7~11 歳でした。

調査内容

子どもたちは、6ヶ月ごとに4つのアンケートに記入しました。
アンケートの内容は
ナルシズムの程度を測定する項目:Childhood Narcissism Scaleの10項目を記入してもらいました。「目立つことが重要だと思う」や「私は非常に特別な人間だ」など書かれており、点数が高いほどナルシストの傾向があります。

自尊心の程度を測定する項目:Global Self-Worth Subscaleの6項目を記入してもらいました。点数が高いほど自尊心が高い傾向があります。

平均して5週間(36日)後に、子どもとその親の家庭での様子を観察しました。
子どもに算数の問題を実施するように親にお願いしました。ストップウォッチとスコアシートを用いて、親は子供が30秒以内に各問題を正しく解答したかどうかを判定してもらいました。
研究者は親子の練習問題が完了するまで間はビデオをセットし撮影し、親子のいる部屋からは出ていました。

ビデオを見ながら2人の研究者が、親が子どもに褒めてあげた際に過大な褒め言葉がないか(褒めすぎていないか)様子を記録しました。

過大な褒め言葉は、、例えば「信じられないほどよくやったね!」や「問題が解けるなんて驚くべきことに素晴らしい!」などが含まれていて、非常に肯定的な評価であることを示している場合を過大な褒め言葉であると定義しました。

結果

調査結果✔過大な褒め言葉によりすべての期間で自尊心は低下する傾向がわかりました。
また年齢や成績に関係ありませんでした。

さらに、、、
✔元々自尊心のレベルが低かった子どもは、より過大な褒め言葉をかけられる場合が多かった。
元々自尊心が高い子どもは過大な褒め言葉を受けるとナルシストになりやすい傾向にありました。
✔親が中程度に肯定的で、過大な褒め方をしない場合には、自尊心は低下しませんでした。

子どもの褒める時のポイントは?

褒め方のポイントとして、、
✔子どもとの温かい関係を築くこと(一緒に喜びを分かち合う、寄り添う、子どもの活動に関心を示すなど)によって、子どもが受け入れられ、大切にされていると感じるようにすれば子どもの自尊心の低下を防げる可能性があるようです。

また、褒め方にもコツがあるそうです。「頭のいい子だね」などの能力を褒めると子どもが不正を働く可能性が高くなるという2017年に発表された研究もあります(1)
子どもを褒めるときは「~を頑張ってしていたよね、偉いね」など行動を褒めるようにすると良いみたいです。

能力Vs行動を褒めることは子どものやる気にも影響するらしく、行動を褒める子は継続して取り組む力や挫折しにくくなるようです(2)

是非褒め方も工夫したいですね。

まとめ

研究者は、親はうっかり子供にパフォーマンスを表示し続けるように圧力をかけることがあり、それによって最終的には避けられない苦労や挫折に直面して子供の自尊心を低下させる可能性があると述べています。

また、親が子どもを誇張した形で褒めないように注意すべきと警告しており、さらに過大に褒めることがうっかり子どものナルシシズムを育むのではないかと危惧しています。

過大評価する親は、子どもの自尊心を高めることを目的として褒めるのではなく、むしろ、子ども(とそれに伴って自分自身)を目立たせることを目的として褒める傾向にあるのではないかとも言われています。

いかがでしたでしょうか?自分も子どもの褒め方には注意したいですね。

子供の褒め方について能力を褒めると嘘をつきやすいという研究も以下の記事に詳しく書いていますので良かったら読んでくださいね。

引用論文

Brummelman, E., Nelemans, S. A., Thomaes, S., & Orobio de Castro, B. (2017). When parents’ praise inflates, children’s self‐esteem deflates. Child development, 88(6), 1799-1809.

(1)Zhao, L., Heyman, G. D., Chen, L., & Lee, K. (2017). Praising young children for being smart promotes cheating. Psychological science, 28(12), 1868-1870.

(2)Mueller, C. M., & Dweck, C. S. (1998). Praise for intelligence can undermine children’s motivation and performance. Journal of personality and social psychology, 75(1), 33.

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