今回はバーゲンセールやお買い得商品を見るとついつい並んででも買っちゃうという、とても買い物好きな人いますよね
これって遺伝子によるものかもしれないという論文です。
感情や性格の一部は遺伝することが近年明らかになっているようです。
今回双子を研究しバーゲン好きと遺伝について明らかにしました。
買物好きは遺伝子によるもの!双子研究で明らかに
2021年シカゴ大学の研究です。
対象者
121組の双子のペアが参加しました。一卵性双生児が78組、二卵性双生児が43組でした。
また、一卵性双生児か二卵性双生児かは、質問票で振り分けられたそうです。例えば、どれくらい似ていたか、小さいころ間違えられたか、髪の色は同じかなどの質問をして判別しました。
調査方法
大きく二つのカテゴリで6つの項目について調査されました。
金銭的な販売促進に関する項目 お金の節約を実感できるような項目のことです。
✔セール:安売り品(例:「セール中のブランドを買うと、良い買い物をしていると感じる」)
✔クーポン(例:「クーポンを利用すると気分が良くなる」)
✔リベート:一部お金が帰ってくることでポイントバックなどです(例:「リベートをもらうと気分が良くなる」)
非金銭的な販売促進に関する、商品購入時にお金以外のメリットを得ることが出来る項目です。
✔バイ・ワン・ゲット・ワン・フリー:1個買うと、もう1つ付いてくることです(例:「バイ・ワン・ゲット・フリーのブランドを買うのが楽しい」)
✔無料プレゼント(例:「無料プレゼント付きの商品を買うのが楽しい」)
✔コンテスト・懸賞(例:「メーカーのコンテストに応募するのが楽しい」)などで評価されました。
一卵性双生児の買いものに対する傾向は似ていた!
✔コンテスト・懸賞を除くすべての項目で相関がありました。
✔同居していなくても一卵性双生児は高い相関関係にありました。
二卵性双生児の結果は
✔二卵性双生児には相関はみられませんでした。
✔二卵性双生児は同居している場合のみ買い物に対する傾向が似ている有意な相関がありました。
買い物の傾向について遺伝子が影響する割合は70%
この結果を受けて研究者は買い物に対する傾向は遺伝子による可能性があると述べており、その割合は70%と推察されました。
なかなか面白い研究ですね。
サンプルサイズが小さいのと、遺伝子レベルで双子を分けておらずアンケートでの調査なのでエビデンスレベルは高いとは言えませんが、可能性はあるかもしれないですね。また、同居していると買い物の傾向が似てくる結果も出たので、70%が遺伝は言い過ぎで環境的な要因もあると思います。
しかし買い物好きな人の家族はまた買い物好きなのかもしれないですね。
今後さらなる研究が期待されます。
遺伝子関連の研究は以下の記事もまとめてます。良ければ読んでくださいね
スポンサードリンク引用論文
Robert M. Schindler, Vishal L, Jeanette E. Taylor. Born to Shop? A Genetic Component of Deal Proneness. Journal of the Association for Consumer Research, 2021; 000 DOI: 10.1086/710244